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続・オタクナヒビ   

今週末に行こうと思ってる作家さんのトークショーの宿題のために読んだ本です。
ご存じ芥川賞受賞した小山田浩子さん著「穴」です。
作品全体から感じられるイメージが独特で、なんだか落ち着かない気持ちにさせられます。
夫の転勤で夫の実家の隣に住むことになった主人公。〝私″である主人公が一人称で語る話なのですが、他の人の気持ちや行動の裏付けは何もわからず、その分余計不安な気持ちにさせられるのだと思います。終始良い人で語られる義母。綺麗な隣人、耳の遠い義祖父、ほとんど存在を記することも省いてしまったような義父。唯一安心できるはずの夫までが怪しく感じでしまうのです。
会話は改行されていないし、極端に少ない段落もこの物語の醸し出す雰囲気を一層引き立てていると思います。長編ではありませんが、印象に残る一遍でした。
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それにしても、芥川賞というのは、不思議な作品がいつも賞に選ばれるような気がするのは私の思い過ごしでしょうかね。
そうそう、トークショーの作家さんができれば1冊読んできてと言ってた本のリストは4冊ありました。
「問いのない答え」長崎有さん
「終わりの感覚」ジュリアン・バーンズ
「秘密」ケイト・モートン
そして「穴」小山田浩子さんです。迷わずこれを選びました001.gif


近々見ようと思っている映画にイーサン・ホーク、ジュリー・デルピー主演「ビフォアミッドナイト」というのがあります。30代の若い友人がお勧めしてくれました。
それを観るために、前作2枚をレンタルしてきました。
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旅先で出会ったアメリカ人男性とフランス人女性のラブストーリーです。
面白いのはほぼ全編がなんと二人の会話ばかりで成り立っているということ。もしかして退屈?とか思いながら観てみました。それほど長い映画ではないので。
更に面白いのは、1作目(ビフォア・サンライズー恋人までの距離ー)が公開されたのが1995年。この時二人はウイーンで意気投合し一夜を過ごし半年後の再会を約束して別れます。そして2作目(ビフォア・サンセット)が公開されたのが2004年。二人は9年の時を経てパリで再会します。
そして続編の3作目(ビフォア・ミッドナイト)に至るわけですが、さて9年前の二人は今どうなっているのか!?ということなんですね。キャストも監督も変わらず、本当に9年ごとに続編が撮られてるっていうだけでもなんだか興味がわいてしまったわけです。
観てきたらまたブログに書こうっと。

おまけの写真は、昨晩スカパーでやっていたスピッツの特集(のマサムネくん)。
目が離せなくて、他の事がなかなか手につかず、〝オタク″を助長してしまったわけですな。
まあ、幸せなことだけど。
(あ、運動は、雪かきで補っております!)
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by Obi-runomuyo | 2014-01-30 10:37 | Comments(3)

Commented by jan113fuzi at 2014-01-30 21:20
こんばんわ
読みましたか― 広島出身在住作家 と言うことで
在局の番組ではひっぱりだこ です。
ぱらぱらと 立ち読みしたけれど ちょっとパス
文庫になったらね  です
映画 面白そう ミッドナイト だものね (何を期待してる?)
Commented by ぽん吉 at 2014-01-31 21:35 x
直木賞作品はけっこう読んでるけど芥川賞作品は難解だったり肌が合わなかったりなんですよぉ。

サンセット→サンライズ→ミッドナイト・・・18年経た二人はどうなるのーーっ!
貴方ってマサムネくんといいご主人といいイイ男好きなのね(^^)
私は噛めば噛むほど味がでるタイプが好きなのよ~
・・・笠智衆とか志村喬とか・・・この世の人じゃない(^^;)
Commented by Obi-runomuyo at 2014-02-02 20:15
>fuziさま
小山田浩子さん、広島市なんですね。広島大学出身!才女ですね。
私の周りでは、「穴」も良いけど、「工場」が素晴らしいという方結構いらっしゃり、そのうちこちらもと思っています!
>ぽん吉さま
確かに私も思います。芥川賞の方が小難しいというかぶっ飛んだ感がありますよね。直木賞の方がストーリーを楽しめる感じ(^^)
私も、実は噛めば噛むほど味が出るタイプが好きよ!
生まれ変わっても旦那と結婚するとは言い切れない。

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